2007年7月28日(土)午後2時 東京:文京区民センター
先月以来、パレスチナは、内部抗争の激化、分裂などで重大な局面を迎えています。この緊急事態に、パレスチナに長年関わってきた者の一人として何か行動を起さなければという、いたたまらない気持ちから思い立ったイベントです。ぜひご参加ください。
土井敏邦
「封鎖で主要食料も医療品もまもなく底をついてしまう。150万人の住民は危機的な状況だ」。ガザ地区のNGOから悲鳴のような報告書が届いています。
いまパレスチナは危機的な状況です。昨年来、断続的に続いていたハマスとファタハの抗争は、6月中旬、ハマスによるガザ地区制圧という事態にまで発展しました。アッバス自治政府議長はヨルダン川西岸で非常事態内閣の設立を宣言、これによって、パレスチナはハマスが統治するガザ地区と、ファタハ統治の西岸とに二分されるという最悪の状況に陥ってしまいました。
アッバス議長を支援するため欧米諸国は経済支援を再開しました。しかしその恩恵がガザ住民に及ぶかどうかはまだ不透明です。「ハマス封じ」のためにガザ地区の封鎖はいっそう強化され、住民の生活困窮は極限に達することが予想されます。一方、西岸への内紛拡大も懸念されます。
このような事態はなぜ起きてしまったのか。パレスチナの民衆は今、どういう状況のなかで、どのような思いで生活しているのか。これからパレスチナはどうなっていくのか。これが中東・国際情勢にどういう影響を及ぼすのか。そして、いま私たちは何ができるのか……
この緊急事態に、長くパレスチナと関わってきた専門家、ジャーナリスト、そしてNGOスタッフが集まり、また現地からの声を交え、報告・議論します。
ぜひご参加ください。
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