企画:すぺーす・どい/土井敏邦 パレスチナ記録の会
『“私”を生きる』上映会場にて、下記の呼びかけにより「福一原発事故子ども支援 1000円募金」を行っています。ご協力ありがとうございます。
- 報告
- 呼びかけ
- 『子どもの話を聴くときは』
報告
- 2012年3月11日現在
- オーディトリウム渋谷での上映にて 18400円
根岸季衣さんから 10000円
横浜市教員組合女性部平和学習会にて 26000円
みなさまからのカンパは、篠原久美子さん・根岸季衣さん・土井敏 邦・土井幸美が相談し、福島原発事故に関連した子ども支援の活動に寄付します。今後は、佐賀、広島での上映で募金活動をしていく予定です。
呼びかけ
福一原発事故子ども支援 1000円募金
ただ今ご協力いただいた方には、根岸季衣さんの朗読CD・新「子どもの話を聴くときは」をプレゼントいたします。
企画:すぺーす・どい
土井敏邦 パレスチナ記録の会
2011年3月11日以後、東日本大震災、大津波、福島原発事故などの被災地のみなさんに、私たちは思いを寄せてきました。
自分たちにできることを模索し、支援物資集めなどをしながら情報収集をしていて出会ったのが、阪神大震災の経験にもとづいてつくられた「兵庫県教育委員会 防災マニュアル」でした。このマニュアルの中に「子どもの話を聴くときは」という項があり、これを読んで被災地の人々、特に子どもたちに関わる人々が心に留めるべき内容だと感じ、多くの人々に広めたいと考えました。
そして、マニュアルの内容を、よりわかりやすく子どもの心に届きやすいよう、脚本家の篠原久美子さんに詩にしていただき、俳優の根岸季衣さんに朗読をお願いし、朗読CD 新「子どもの話を聴くときは」(兵庫県教育委員会 防災マニュアルに基づいて)が出来上がりました。
こうして出来上がったCDは、DJ佐々木健二さんが東北地方のFM局を巡って放送してくださったり、岩手や宮城で教員をしている方に配布したりしてきました。また、被災地以外の学校でも「子どもに関わる仕事には、とても大事なことが詰まっている」と全職員に紹介してくださった校長先生もおられ、より多くの人びとに知っていただけるように、活動を広げているところです。
この度、ドキュメンタリー映画『“私”を生きる』が劇場公開されるのを機会に、多くの方々にこの詩を広め、不安な気持ちでいる子どもたちの支援に繋げたいと考えました。
このドキュメンタリーに登場する先生たちも、子どもを大切に思い、彼らの心の自由を守りたいとの信念を持って行動しておられます。子どもの命を大事に思う気持ちは同じだと、私たちは思っています。
みなさまからの募金は、必要経費を除き、篠原久美子さん・根岸季衣さん・土井幸美が責任をもって、福一原発事故に関連した子ども支援の活動に寄付させていただきます。
(土井敏邦公式HPにて順次報告いたします)
文:土井幸美
- すぺーす・どい
- ジャーナリスト・土井敏邦のまわりに集まったなかまが、さまざまな思いや意見を交わし、考えをわかち合うための「場」です。これまで、土井敏邦のドキュメンタリーを多くの人々に伝え広めるために、上映会、講演会、シンポジウム、コラボ・コンサート、演劇上演などの開催の手伝いを中心に活動してきました。また、土井敏邦の追うテーマに共感してくださるアーティストのみなさんとコラボレーションした関連作品(パレスチナの子ども支援ポストカード、記録の会支援オリーブ・タイルなど)を企画し販売も行っています。
『子どもの話を聴くときは』
(兵庫県教育委員会 防災マニュアルに基づいて)
文:篠原久美子
朗読:根岸季衣
キーボード:浜浦巌
協力:佐々木健二
企画:土井敏邦パレスチナ記録の会、すぺーす・どい
音声ファイル(mp3)ダウンロード
(右クリックなどで保存してください)
→『子どもの話を聴くときは』mp3(約7MB)
子どもの話を聴くときは
- 子どもの声を聴くときは、教えてもらう気持ちでね
一生懸命、耳傾けて、教えもらおう、子どもの世界
子どもの世界の扉はね、内側からしか開かないの
信じるおとなに向かってね - 子どもの話を聴くときは、じっくり、ゆっくり、ゆったりね
言おうと思うと時間切れ、中途半端は苦しいよ
子どものつらさと言葉はね、外に出るまで時間がいるの
待ってる時間も、聴いてる時間 - 子どもの話を聴くときは、「聴いてるサイン」を伝えてね
あいづちうって、うなづいて、子どもの言葉を繰り返し
不安な気持ちの子どもはね、小さな合図で安心するの
「ぼくを分かってくれてるな」って - 子どもの話を聴くときは、途中で止めたりしないでね
批判をしたりまとめたり、言い聞かせないでただ聴いて
おとなが口を開くとね、子どもの口が閉じてくよ
知りたいのなら、耳、開こう - 子どもの話を聴くときは、瞳のサインをみていてね
子どもはたいていおとなのね、目なんか見ては話せない
それでも分かってほしいとき、瞳で合図を送ってる
見逃さないで、みていてね - 子どもの話を聴くときは、顔の高さを合わせてね
上から見下ろされるとね、だれでもちょっと堅くなる
視線の低い子どもにね、しゃがんで視点を合わせてね
子どもが話しやすいから - 子どもの話に答えるときは、声の調子を同じにね
大きな声や高い声、おとなのいらいら伝わるよ
子どもは意味を知らなくてもね、声で気持ちが分かるんだ
言葉が出にくくなっちゃうよ - 子どもの不安を聴くときは、子どもの気持ちを感じてね
「なぜ?」「どうして?」が、問いつめに感じてしまうとき、あるの
子どもの心配、不安はね、「不安なの?」って繰り返してね
答えは、一緒に考えて - 子どもの不安を聴くときは、すぐに原因、決めないで
「地震のせいだ」「性格だ」、決めてもそれは答えじゃないの
子どもを取り巻く世界もね、子どもの心も単純じゃない
広く大きな視野で見て - 子どもの悩みを聴くときは、子どもの力を信じてね
しっかり聴いて、じっくり支え、色んな見かたのアドバイス
だけど最後は子どもがね、子ども自身で解決するの
おとなが信じた子どもはね、乗り越えられるよ、大丈夫