2010年11月23日(火曜日・祝日)
午後2時〜午後5時(開場 午後1時30分)
明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 8F 1083教室
今年6月にDVD化された映画『“私”を生きる』は、東京都の教育現場で進行している「教育の統制」に抵抗し、“私”を貫いて生きる3人の教師たちを描いたドキュメンタリーである。しかし単に「教育問題」をテーマとした映画ではない。権力や組織の論理、圧力に独り抗い、自分の生き方、信条を貫く“生き様”を世に問う作品である。そのような生き方を、演劇とメディアの世界で問いかけ、自ら実践している劇作家・永井愛さん、元NHKプロデューサー・永田浩三さんらをお招きして、「“私”を生きる」生き方について語り合っていただく。
『兄帰る』での岸田國士戯曲賞など数々の賞を受賞。2008年7月、新国立劇場演劇部門の次期芸術監督の選出をめぐって同劇場運営財団に異議を唱えた。2010年、その体験を元に演劇『かたりの椅子』を発表。権力の圧力と甘言に“転向”していく周囲の中で、報復を覚悟で敢えて独り“自分を貫く”生き方を問うた。
ディレクター時代に数々のドキュメンタリー番組を制作し芸術祭賞などを受賞。またプロデューサーとして「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」の番組制作で活躍した。2001年1月、「従軍慰安婦問題」を扱った「ETV2001」のプロデューサーとして「改変事件」を体験。その後、内実を裁判で証言した。2010年7月には、その体験を記録した『NHK、鉄の沈黙はだれのために』を出版した。
永井愛さんと永田浩三さんに関するコラム
演劇『かたりの椅子』とNHK番組改編事件の告発書(1)
演劇『かたりの椅子』とNHK番組改編事件の告発書(2)