─イベント情報─

映画『ガザに生きる』完成記念上映会

─新たな「ガザ攻撃」と「オブザーバー国家」でパレスチナはどう変わるのか─

2012年12月23日(日)午後2時~午後7時(開場:午後1時30分)
明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 1階 1011教室

1400人以上の犠牲を出した2008年12月27日からのガザ攻撃から4年が経とうとしています。この間、「アラブの春」、東日本大震災、シリア情勢の影に隠れて、ガザの状況はほとんど伝えられなくなってしまいました。数年前から制作を続けていたドキュメンタリー映画『ガザに生きる』(5部作)も、イスラエル政府によるプレスカード発行拒否(ガザ取材拒否)、東日本大震災の取材などで制作が大幅に遅れましたが、昨年エジプト経由でガザ入りが実現し、やっと制作を再開することができました。この秋に「第2章」と「第5章」が完成し、ガザ攻撃・4周年の追悼の意味をこめて上映会を行います。

プログラム

『ガザに生きる』(5部作)の
 第2章『二つのインティファーダ』(午後2時から)
 第5章『ガザ攻撃』(午後4時半から)
の上映

コメント・解説(各映画の上映の後)
 臼杵陽 氏(日本女子大学教授/中東地域研究)
 川上泰徳 氏(「朝日新聞」機動特派員/中東担当)
(司会)土井敏邦

上映時間を短縮して、新たな「ガザ攻撃」と「オブザーバー国家」の承認後の、パレスチナ・イスラエル情勢の変化についての臼杵氏、川上氏の解説・分析の時間を延長する可能性もあります。ご了承ください。

映画紹介

第2章『二つのインティファーダ』(80分)

第1次インティファーダはパレスチナ社会に何をもたらし、その衰退に外のPLOがどう関わったのか。来年9月で20周年となる「オスロ合意」はなぜ失敗したのか。アラファトは“パレスチナ”にとって何だったのか。なぜイスラエル国民はパレスチナ人に失望し右傾化したのか。「第2次インティファーダ」の原因は何か。指導者たちは「自爆攻撃」をどう見ていたのか。

パレスチナの有識者たちや暗殺・病死ですでにこの世を去ったパレスチナの歴史的な人物たちのインタビューも交え、解き明かしていく。

【出演】ラジ・スラーニ(人権弁護士)/ハイデル・アブドゥルシャーフィ(パレスチナ指導者)/アハマド・ヤシン(ハマス指導者)/イスマイル・アブシャナブ(ハマス指導者)/イラン・パペ(イスラエル人歴史学者)/アタ・ケマリ(第1次インティファーダ指導者)/リタ・ジャカマン(ビルゼート大学教授)他

第5章『ガザ攻撃』(85分)

ガザ攻撃による被害の実態を、被害者や遺族の証言を元に改めて検証する。一方、この攻撃に参戦したイスラエル兵の証言によって、イスラエル政府や軍がこの攻撃で何を目指していたのかを探る。さらに、民間人の被害を知りながら、90%以上のユダヤ系イスラエル国民が支持した背景は何か、イスラエル社会は、どう変化しているのかをイスラエル人有識者たちが分析する。

企画詳細

会場アクセス/地図

明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー