趣旨
シリア、イラク、IS(イスラム国)情勢一色の中東報道のなか、ほとんど伝えられなくなったパレスチナ情勢。2200人近い犠牲者を出したガザ攻撃以後、ガザはどうなったのか。なぜ、ヨルダン川西岸や東エルサレムで殺傷・射殺事件が頻発するのか。
現地に長期滞在した日本人専門家、攻撃の爪あとが生々しく残るガザを取材したジャーナリストたちが現状を報告する。
さらにシリア、イラク、イラン、さらに湾岸諸国など中東全体の激動が、パレスチナ・イスラエル情勢にどういう影響を及ぼしているのか。逆にパレスチナの動きが、激震する中東に今後、どういう影を落としていくのかを中東専門家らが解説する。
内容
パレスチナ報告会
「ガザ攻撃から1年半・いまパレスチナはどうなっているのか」
- 1. 報告「ラマラから観たヨルダン川西岸の混沌」
-
塩塚祐太
(2011年、ビルゼート大学留学。2012年より3年間、ラマラの日本政府代表事務所に勤務/元「草の根無償資金協力調整員」) - 2. 最新ドキュメンタリー映画上映
『絶望の街 ―ガザ攻撃から15ヵ月後』(100分)
土井敏邦 監督作品/今回 初公開被害家族に広がるハマスへの失望と怒り。封鎖政策でガザ経済は瀕死状態が続く。失業し将来が見えない若者たちの憤怒と絶望感。内部からの告白証言でハマスの腐敗の実態が初めて明らかになる。国際社会から忘れ去られた現在のガザ住民の心情・苦悩を描いた証言ドキュメンタリー。
- 3. 鼎談「パレスチナ・イスラエルそして中東はどうなっていくのか」
臼杵陽(日本女子大学教授・中東研究)
川上泰徳(中東ジャーナリスト・元朝日新聞記者)
土井敏邦(ジャーナリスト)
企画詳細
【日時】2016年2月20日(土)午後1時30分〜午後5時(午後1時 開場)
【場所】明治大学・駿河台キャンパス/研究棟 第9会議室(2階)
【資料代】1000円(学生500円)
【問合せ】doitoshikuni@mail.goo.ne.jp
【主催】土井敏邦・パレスチナ記録の会
【共催】社会思想史研究会