2017年10月12日、イスラエル人ジャーナリスト、アミラ・ハス氏は、ほぼ1カ月間の日本滞在スケジュールを予定通りに終え、離日しました。
来日のために、ご支援いただいた多くの方々に、改めて心よりお礼を申し上げます。
企画した2月から8ヵ月間、広報、資金集め、現地でのハス氏との打ち合わせと取材、滞在中のスケジュール調整、そしてハス氏の来日と、奔走してきました。
9月9日の来日以来、ハス氏は沖縄、東京(3回)、京都、広島と合計6回の講演、沖縄、東京での記者会見をこなし、その一方で、沖縄、広島、福島ではイスラエルの有力紙『ハアレツ』の記者として精力的に取材を行いました。その結果は、近い将来、『ハアレツ』紙上で報告される予定です。
アミラ・ハス氏は帰国しましたが、「パレスチナ占領50年企画」の私たちの作業は、むしろこれからです。ハス氏が日本で何を語り、何を見て聴いたのか、そしてそれをどう感じとったのか、それを伝える作業です。
当初、ハス氏の講演・取材内容などを、現地ヨルダン川西岸でのハス氏の取材活動の映像と合わせて編集し、ドキュメンタリー映像記録として報告することだけを考えていました。
しかし時間制限のあるドキュメンタリー映像だけでは、各地で行われたハス氏の貴重な講演内容を十分に伝えることはできません。
そこで新たに、講演内容を活字化する計画を立てています。それは日本におけるパレスチナ・イスラエル問題の啓蒙の貴重な資料となるはずです。またこの活字化は、ドキュメンタリー映画制作にも不可欠なプロセスです。
それを正確なかたちで残すために、まずハス氏の英語による講演を文字起こしし、さらに日本語に翻訳するという二段階の作業が必要となり、長い時間と相当の費用がかかります。
幸い、多くのみなさんからのご支援で、ハス氏の来日・滞日費用以上の資金が集まりました。その余剰分を活字と映像による記録のために充てさせていただきます。
会計報告につきましては、2回に分けて報告させていただきます。まず今回、いただいた支援金の集計とハス氏の来日と滞在に要した費用、残った支援金などを公表します。
第二段階として、ドキュメンタリー映画や講演の活字化、出版準備が一段落した時点で、その経費を報告します。どうかご理解、ご了承ください。
最後に重ねて、ご支援くださった方々に深くお礼を申し上げます。
2017年11月3日
アミラ・ハス氏来日実行委員会・代表
土井敏邦