集団墓地を取材する私に、男たちが群がってきた。私が日本人だとわかると、ひとりの男が怒気を含んだ声で私に向かって訴えた。「私たちイラク人はどんな国も人も受け入れます。しかし軍隊だけは絶対送らないでほしい。あなたたちが軍隊を送るなら、私たちはその軍隊と闘う。軍隊を送るどんな国でも、私たちの敵なのです。イラクに軍隊を送る国はアメリカと同様、犯罪者なのです。アメリカという犯罪者のパートナーなんですよ。イラクに必要なのは再建であり、軍隊ではありません。家族が家を追われ、住民が殺されている。どこに民主主義があるのか」

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