パレスチナ占領50年の今年9月、占領地報道の第一人者として世界に知られるイスラエル人ジャーナリスト、アミラ・ハス氏が来日します。
ハス氏はイスラエルの有力紙『ハアレツ』の占領地特派員として、1993年のオスロ合意直後からガザ地区やヨルダン川西岸地区に定住し、現地からに占領の実態を伝え続けてきました。その記事はイスラエル内外で大きな反響を呼び、「国際ギレルモ・カノ世界報道自由賞」「国境なき報道者賞」など数々の国際賞を受賞しました。
そのハス氏が日本の沖縄を訪ね取材します。占領50年の“パレスチナ”と米軍に支配される“オキナワ”との接点を探ります。
またアメリカ人として沖縄での自国の“加害”をドキュメンタリー映画『沖縄 うりずんの雨』に描いたジャン・ユンカーマン監督と対談し、自国の“加害”を伝えることの意味、“パレスチナ”と“オキナワ”が共有する普遍性を語り合います。
アミラ・ハス氏について
Amira Hass
1956年 エルサレム生まれ。イスラエルの有力紙「Haaretz/ハアレツ」の占領地特派員として1993年からガザ地区に、1997年からはヨルダン川西岸地区に住み、現地から報道し続けているイスラエル人ジャーナリスト。両親はホロコーストの生存者。
著書に、
『Drinking the Sea at Gaza: Days and Nights in a Land under Siege』
『Reporting from Ramallah: An Israeli Journalist in an Occupied Land』
『Diary of Bergen-Belsen: 1944–1945』
日本で出版された著書に、
『パレスチナから報告します ─占領地の住民となって』
(くぼたのぞみ翻/2005年/筑摩書房)
土井敏邦によるインタビュー記事(2005年)
1日目内容
2017年9月17日(日)
「占領50年のパレスチナとイスラエル」
ゲスト:臼杵陽氏(中東研究者)
(日本語通訳あり)
【資料代】1000円
12:30 開場
- 13:00 開演/主催者あいさつ
- 13:10 映画『ヘブロン ―50年目の占領―』(約60分)
(土井敏邦監督 最新作品)
(他の映画に変更される場合もあります) - 14:15 休憩
- 14:30 アミラ・ハス氏の紹介・映像
- 14:50 講演
(1) 私のパレスチナ・イスラエル取材
(2)“占領”とは何か―イスラエル側、パレスチナ側の両サイドから
(3) 日本・国際社会は“パレスチナ占領”とどう向き合うべきか - 16:20 休憩
- 16:40 臼杵陽氏(中東研究者)との対談
中東・世界の中のパレスチナ問題の意味
司会・土井敏邦 - 17:30 質疑応答
- 18:30 終了
2日目内容
2017年9月18日(月・祝)
「パレスチナと日本」
ゲスト:
森住卓氏(フォトジャーナリスト)
ジャン・ユンカーマン氏(映画監督)
(日本語通訳あり)
【資料代】1000円
12:30 開場
- 13:00 開演/主催者の内容説明
- 13:05 映画『沖縄 うりずんの雨』(約60分)
(ジャン・ユンカーマン監督作品)
沖縄と米軍との関係の歴史と現状を描いた加害国アメリカの映画監督によるドキュメンタリー。2015年キネマ旬報ベスト・テン 第1位。 - 14:10 森住卓氏の辺野古・高江の現状報告
- 14:45 休憩
- 15:00 アミラ・ハス氏とジャン・ユンカーマン氏との対談
司会・土井敏邦
(1)“パレスチナ”と“オキナワ”との接点
(2)自国の“加害”をなぜ、どう伝えるか - 16:30 休憩
- 16:50 質疑応答
- 17:50 主催者あいさつ
- 18:00 終了
企画詳細
【日時】
- 2017年9月17日(日)13:00-18:30
- 2017年9月18日(月・祝)13:00-18:00
【資料代】1000円/日
【場所】東京大学(本郷) 経済学研究棟 第一教室
- 本郷三丁目駅 (都営地下鉄大江戸線)徒歩 5分
- 本郷三丁目駅 (地下鉄丸ノ内線)徒歩 8分
- 湯島駅 (地下鉄千代田線)徒歩 10分
- 根津駅 (地下鉄千代田線)徒歩 15分
- 東大前駅 (地下鉄南北線)徒歩 12分
【主催】アミラ・ハス氏来日実行委員会
【連絡先】doitoshikuni@mail.goo.ne.jp
9月20日(水)東京
ジャーナリストはなぜ、なにを、どのように伝えるのか
アミラ・ハス氏来日 スケジュール一覧
(沖縄・東京・京都・広島)