パレスチナ占領50年目の今年9月、パレスチナ占領報道の第一人者として国際的に著名なイスラエル有力紙『ハアレツ』の占領地特派員、アミラ・ハス氏が来日します。
ハス氏は1993年からパレスチナのガザ地区に、97年からはヨルダン川西岸のラマラ市に住んで、パレスチナの現場から、時には自国民から「非国民」「裏切者」という非難を浴びながらも、“占領”という自国の “加害”の実態を自国民と世界に向けて報道し続けてきました。その報道は国際的に高く評価され、「国際ギレルモ・カノ世界報道自由賞」「アンナ・リンド人権賞」など数々の国際賞を受賞しています。
自ら車を運転して占領地中を駆け巡り、流暢なアラビア語を駆使して現地の市井の人びとの声を丁寧に拾い集めるハス氏のジャーナリスト活動は、私たち日本のジャーナリストに多くの示唆を与えてくれるはずです。
ハス氏の基調講演「ジャーナリストはなぜ、なにを、どう伝えるのか ―私のジャーナリスト活動―」を中心に、ハス氏と日本のジャーナリストたち、一般参加者たちとの対話の場を設けます。
ハス氏の講演後、金平茂紀氏(TBS「報道特集」キャスター)にもご登場いただきます。
ぜひ、ご参加ください。
アミラ・ハス氏について
Amira Hass 1956年 エルサレム生まれ。イスラエルの有力紙「Haaretz/ハアレツ」の占領地特派員として1993年からガザ地区に、1997年からはヨルダン川西岸地区に住み、現地から報道し続けているイスラエル人ジャーナリストで、両親はホロコーストの生存者です。
著書に、
『Drinking the Sea at Gaza: Days and Nights in a Land under Siege』
『Reporting from Ramallah: An Israeli Journalist in an Occupied Land』
『Diary of Bergen-Belsen: 1944–1945』
日本で出版された著書に、
『パレスチナから報告します ─占領地の住民となって』
(くぼたのぞみ翻/2005年/筑摩書房)
土井敏邦によるインタビュー記事(2005年)
内容
17:45 開場
(日本語通訳有り)
- 18:00 開演/主催者あいさつ
- 18:10 アミラ・ハス氏紹介・映像
- 18:30 アミラ・ハス氏・基調講演
「ジャーナリストはなぜ、なにを、どう伝えるのか」
― 私のジャーナリスト活動 ― - 19:30 休憩
- 19:45 「日本人ジャーナリストとしてどう受け止めるか」
金平茂紀氏(TBS「報道特集」キャスター) - 20:20 ハス氏と金平氏、参加者との質疑応答
- 21:10 「危険地報道を考えるジャーナリストの会」からのメッセージ
- 21:15 終了
司会・土井敏邦
(注・現時点での予定です。変更することもありますので、ご了承ください。)
企画詳細
【日時】2017年9月20日(水) 午後6時00分~午後9時15分
【場所】東京都 文京区民センター 3-A会議室(3階)
- 都営三田線・大江戸線「春日」 A2出口 徒歩2分
- 東京メトロ丸ノ内線「後楽園」 4b出口 徒歩5分
- 東京メトロ南北線「後楽園」 6番出口 徒歩5分
- JR「水道橋」 東口 徒歩15分
- 都バス(都02・都02乙・上69・上60)「春日」 徒歩2分
【参加費】1000円
【主催】土井敏邦・パレスチナ記録の会
【連絡先】doitoshikuni@mail.goo.ne.jp
【共催】危険地報道を考えるジャーナリストの会 / アジア学生文化協会
アミラ・ハス氏来日 スケジュール一覧
(沖縄・東京・京都・広島)