土井敏邦 パレスチナ記録の会

ガザ侵攻・子ども支援 第一歩・アマルちゃん募金

瓦礫の前でたたずむアマルちゃん

2008年12月末から3週間にわたって続いたイスラエル軍によるガザ攻撃で被害を受けた人たちを支援すべく、「土井敏邦 パレスチナ記録の会」では、募金活動を行うことにしました。

まずその第一歩として、イスラエル兵によって無抵抗の父を目の前で射殺され、その後ミサイル攻撃で破壊された家の下敷きになり、砲弾の破片が脳内に残っているアマル・サムニちゃんの治療費や生活費の支援として100万円を目標にした募金活動を2009年1月より主にクチコミによって開始しました。

2009年9月には、みなさまより募金いただいた3500ドルをアマルちゃんの家族に届けました。

これからも目標額の100万円を目指して募金を継続していきます。つきましては、広く協力を呼びかけるべく、インターネットでの呼びかけを開始することとなりました。

みなさまのご協力をお願いいたします。

2009年10月 「土井敏邦 パレスチナ記録の会」

【目次】

  1. ガザ侵攻・子ども支援 第一歩・アマルちゃん募金のお知らせ
  2. ガザ取材映像
  3. 関連記事
  4. 活動報告
  5. 募金振込み先

【活動報告】

ガザ侵攻・子ども支援
第一歩・アマルちゃん募金のお知らせ

2008年12月末から3週間にわたり、イスラエル軍は、空と海と地上から猛攻撃を加え、ガザ地区を破壊しました。1417人が死亡し、このうち、18歳未満の子どもが313人、一般住民が926人と報告されています(「パレスチナ人権センター」による2009年3月19日の報告)。

また、5000人以上が負傷し、家族を失った人、家や工場や農場や農地、家畜など全財産を失った人びとは数万人に及びます。心理的トラウマを抱える子ども達もたくさんいます。しかし、未だに「封鎖」が続き生活必需品さえ手に入らない現状です。

1400人余も人が亡くなり、5000人以上もの人々が負傷したガザ侵攻。亡くなられた人お一人おひとりに10人20人という家族がいて、生き残った人たちも、亡くなった人の非業の死に様を思い深刻なトラウマを抱えながら生きていることでしょう。実際に銃弾を受けた子どもたちは、弾を体の中に残したり、体の一部を切断しなければならなかったり、心身ともに大きなダメージを受けています。子どもたちにその現実は過重すぎることです。

2009年5月10日、NHK教育ETV特集で『ガザ なぜ悲劇は繰り返されるのか』という番組が放映されました。番組をご覧になった方々は、その中に登場したアマルちゃんやゼナブちゃんが印象に深く残り、心配をされていることでしょう。

アマル・サムニちゃん(9歳)はイスラエル兵によって無抵抗の父を目の前で射殺され、ミサイル攻撃で破壊された家の下敷きになりました。

救出直後に撮影されたアマルちゃんの脳のCT写真。爆発物の破片が明瞭に写っている

4日後、奇跡的に救出されましたが、砲弾の破片が脳内に残りました。現状では、破片を手術で摘出するのは危険過ぎると診断され、いまだ摘出手術はできずにいます。

知り合いの脳外科医(日本人)にセカンドオピニオンを求めたところ、やはり手術による他部位への脳損傷を考えると手術は難しいとのこと。そして、「この状態だと、てんかん発作を繰り返す可能性が大きく、てんかん発作をコントロールする専門的なお薬を投与する必要がある。それが、ガザで可能なのか。てんかん発作は繰り返せばどんどん脳の損傷部分が増えてしまう。そして、弾痕は非衛生的な金属片なので、それが腐食し脳への化膿が始まるのが怖い」との所見をいただいています。

2009年2月、本会の土井敏邦がガザ取材から戻ってすぐに報告会をしました折、アマルちゃんの状態の報告もありました。そのときに「なんとか私たちもアマルちゃんの支援ができないものか」と集会の参加者のみなさまに呼びかけをしました。集会が終わると、すぐに日本在住のパレスチナ人で埼玉県川口市にあるパレスチナ料理店「グリーン・グラス」のオーナー・シェフであるイヤッド・マンスールさんがアマルちゃんへの支援を申し出てくださいました。それを受けて、ガザ現地の情報を得ながら、どのような支援が可能か考えてきました。

アマルちゃんの写真

ガザの事実を知った私たちが支援したい人びとは無限に存在します。「土井敏邦 パレスチナ記録の会」では、まずできることから募金活動を開始することにしました。第一歩として、アマルちゃんの治療費や家族への支援として100万円を目標に募金活動を開始します。

目標以上に寄付が集まった場合は、ゼナブちゃんのようなPTSD様の症状の子どもたちのための心理ケアをしている団体へ寄付する予定です。

支援金は、土井敏邦が直接届けるか、信頼できるガザのNGOの仲介によって届けます。支援金を届けた際は随時当サイトなどで報告します。

一人ひとりの力は小さいけれど、1万人支援の輪を理想に支援の動きを大きく広げたいと思っています。

みなさまのご協力をお願いいたします。

なお、募金していただいたお金は、全額「ガザ侵攻・子ども支援」のためにつかいます。一部を「ガザ侵攻・子ども支援」の宣伝ためのポストカード作成費用としてつかう他は、すべてガザに届け、当会の運営資金や支援金を届けるための経費などにはつかいません。

ガザ取材映像

ガザ取材映像 1 ゼイトゥーン地区

ガザ取材映像 2 アベドラボ地区

動画の再生には、Flash Playerが必要です。
動画は、Flash Player10以上のバージョンがインストールされていて、かつ高速回線でないと低画質でしか再生できません。
Flash Playerのバージョン確認 Flash Player最新版ダウンロード
(お使いのPC環境によっては、Flash Playerの最新版が使えない場合もあります)

関連記事

活動報告

募金振込み先

ガザ侵攻・子ども支援
第一歩・アマルちゃん募金

郵便振替口座:00280-0-95978
加入者名:土井敏邦 パレスチナ記録の会
(備考欄に「アマル募金」と明記してください。)


写真:アマル・サムニちゃん/撮影:土井敏邦
ビデオ撮影:土井敏邦
この活動を宣伝していただける場合は、このページ内の文章・画像・映像を自由にお使いください。

バナー画像

バナー画像

土井敏邦 パレスチナ記録の会
連絡先:doitoshikuni@mail.goo.ne.jp