イスラエル軍の元将兵の青年たちが結成した「沈黙を破る」というグループが2004年イスラエルのテルアビブで写真展を開いた。その内容は“世界一道徳的な軍隊”の一員として占領地に送られた元兵士たちが、自らの加害行為を告白するものだった。
占領地で絶対的な権力を手にし、次第に人間性や倫理観、道徳心を失い、「怪物」となっていった若者たち。彼らは占領地で何を思い、何を行ったのか。
イスラエル軍による攻撃の実態やパレスチナ人の生活の記録とともに、自らの人間性の回復を求めつつ占領によって病んでいく祖国イスラエルの蘇生を願って語るイスラエルの青年たちの声を伝える。
第83回キネマ旬報
ベスト・テン
文化映画部門 第1位
2009年度
日本映画ペンクラブ賞
文化映画 ベスト1
石橋湛山記念
早稲田ジャーナリズム大賞